全てのガス器具が点火しない
ガス漏れを検知した場合は、通信機により自動で通報されます。そのほか、消し忘れや使用料急増、圧力低下などにより自動で遮断する場合があります。
ガスメーターの液晶画面にエラーコードが表示されますので、まずはご確認ください。
エラー表示の種類
遮断内容
長時間の使用(消し忘れ)
(液晶がAC表示)
ガス器具を連続して長時間使用したりガス器具の消し忘れなど、一定のガス流量を連続して長時間使用し続けた場合、自動でガスが止まります。
地震・警報器作動など
(液晶がBC+「ガス止」表示)
ガス使用中に震度5相当以上の地震を感知した場合、もしくはそれに相当する強い衝撃が加わった場合に、ガスが止まります。
合計増加流量オーバー
(液晶がC表示)
ガス栓の誤開放やゴムホース抜けなどで瞬間的にガスが異常に流れた場合、自動でガスが止まります。
ガス圧力の低下
(液晶がBC+「ガス止P」表示)
ガスを短時間で大量消費したりガスボンベのガス残量が少ない場合にガスが止まります。また、ガスボンベのバルブが閉まっていたり、メーターの手前に設置の中間ガス栓が閉まっている場合もあります。
微小漏洩(下流)
(液晶がB表示)
ガスは使用できていますが、メーターの下流で微量のガス漏れを検知しています。使用状況による過剰表示もあります。
微小漏洩(上流)
(液晶がB+「R」表示)
ガスは使用できていますが、メーターの上流でガス漏れ検知しています。使用状況による過剰表示もあります。
復帰方法
ガス遮断してしまった場合は、以下の手順で操作することでご自身で復帰が可能です。
- すべてのガス機器を止める
屋外のガス機器含めて、全てのガス機器を止めてください。また、窓を開けるなどして空気の入れ換えをしてください。 - 復帰ボタンを押す
ガスメーターの左側の復帰ボタンを2秒ほど長押ししてください。ガス漏れが無いかの安全確認が行われますので、20秒~60秒ほどお待ちください。 - 表示を確認する
ガス漏れが無ければ場合、エラーコードと「ガス止」表示が消えて、再度ガスをご利用いただけるようになります。
なお、復帰ボタンを押してから1分以内にガスをご使用になると、「ガス漏れ有り」とメーターが判断して、再度ガスを遮断します。エラーコードが消えるまでお待ちください。
コンロだけが点火しない
「電池が消耗している」「ガス栓でガスが止まっている」「バーナーが濡れている」「バーナーヘッドが外れている」などが考えられます。
電池が切れていませんか?
電池切れによってコンロが点火しない場合があります。電池残量が少なくなると、点火プラグからチチチと音はなりますが、火はつきません。また、電池が切れるとチチチという音もしなくなります。
コンロを点火する際に電池交換サインが点滅していたら、電池を交換しましょう。また、電池交換サインが点滅していない場合でも、交換すると点火する場合もございます。
ガスがでない原因の多くは電池切れです。こまめに交換するようにしましょう。
ガス栓でガスが止まっていませんか?
テーブルコンロなどに使用している「ヒューズガス栓」は、電気のブレーカーのようなものが内蔵されています。
ヒューズ規格を超える量のガスを消費する器具を使用したり、長い間ガスを使用せず、急激にガスを使用したりすると、ヒューズが作動して止まってしまう場合があります。
1度閉めてから開けなおすと自動的にガスが出る仕組みとなっていますので、お試しください。ビルトインコンロの場合、この作業は不要となります。
バーナーキャップが濡れていませんか?
バーナーの上にセットをする「炎が出る部分のキャップ」のことを、バーナーキャップといいます。
バーナーキャップが濡れていると安全装置が作動して火がつかない場合があります。周囲の水分をしっかり拭き取ってから火を付け直してみてください。
バーナーキャップが外れていませんか?
掃除などでバーナーキャップを外した後、しっかりセットされていないために点火しない場合があります。
いったん元栓を閉めてからバーナーキャップを取り外し、再度真っ直ぐはめ込んでください。
給湯器だけが点火しない
給湯器にエラーがでている場合は、エラーのコードに応じて応急対処が可能です。また、凍結によりお湯が出ない可能性も考えられます。
エラーコード一覧
給湯器のリモコンにエラー表示(3桁)が出ている場合があります。エラーコードはメーカーにより異なりますので、詳細は、各メーカーのホームページをご確認ください。
ただし、「888」または「88」のエラーコードが表示された場合は、異常や故障ではなく点検時期がきたことを通知するものです。
凍結によりお湯が出ない
冬季は、水栓の凍結によりお湯がでない場合があります。お湯を出そうとしても水すらでない、水側の蛇口から水は出る場合には、給湯器の凍結が考えられます。
1つの水栓だけお湯が出ない場合には、その水栓の系統のどこかで凍結している事が考えられます。
その水栓までの露出している配管にタオルを巻いてぬるま湯(約30℃~40℃程度)をかけるか、自然に解氷するのを待ちます。直接ぬるま湯をかけてしまうと給水管が破裂する恐れがあるので、必ずタオルを巻いてください。
全ての水栓でお湯が出ない場合は、給湯給水管の給湯器接続部近辺が凍結している事が考えられます。給水管・給湯管にぬるま湯をかけて融かすか、自然に解氷するのを待ちます。
なお、再凍結しないように給水管にかけた水分は拭き取ってください。
凍結防止の取り組み
- 給湯器本体
給湯器本体に、氷点近くになると自動的にヒーターが作動して凍結を予防する機能があります。なお、AC100Vの電源が入っている事が必要です。 - 保温材を厚くする
給水給湯管には、保温材が設置されていますが経年劣化により欠損している場合があります。
保温材はホームセンターで手に入りますので、保温材を新しくする他、タオルなどを巻き付けるのも効果的です。凍結が頻繁に起こる場合には、保温材を厚くする事も有効です。 - 配管カバーを設置する
給湯器に配管カバーを設置する事も有効です。外気に触れるのを抑え、凍結する可能性を減らせます。 - 給湯栓を開けておく
配管内の水が流れていない状態だと、気温が下がったときに凍りやすくなります。そこで、お湯側の蛇口を開いて少量の水を流しておくことで、凍結を防止できます。
給湯器リモコンはオンでもオフで問題ありませんが、給湯器が着火しない量を流しておきます。 - 追い焚き配管について
追い炊き機能がついた給湯器には自動ポンプ運転機能が備わっています。追い焚き用ポンプを作動させて浴槽内のお湯をかき混ぜる事により、追い焚き配管の凍結を防止します。
この場合、ポンプの音が聞こえる場合がありますが、着火はしていないのでガスは出ていません。
なお、浴槽内にお湯が残っていない場合は一定時間を過ぎると自動的にポンプを停止させます。浴槽の水を循環アダプター上部より5cm以上ある状態にしておいてください。
また、ガス代は実際に水をあたためるためにガスを燃焼したときにかかります。給湯器の電源を入れているだけではガス代はかかりませんが、凍結防止ヒーターが作動すると電気代は発生します。